フランス額装 〜 押し花仕様 〜

フランス額装 〜 押し花仕様 〜

押し花額 / フランス額装 簡単に言えば、フランス額装とは、作品と額の間のマットを制作する事です。

右の押し花額で言うと、真中にある押し花ツリーと額の間のマットボード部分がフランス額装です。

この作品は、「トリプル・パス・パルトゥ」という技法で、3枚のマットボードを重ねて、作品の立体感を出しています。

白い紙のマットボードを、額のサイズ・作品のサイズやイメージに合わせて、製図してからカットします。
カットしたマットに貼る色紙を、作品が引き立たつ配色を考えて選びます。 選んだ色紙をしわがよらない様に、丁寧にマットに貼ります。

とても手間のかかる作業で、「マットボードを直角に切る」事がとても難しいのです。
たった1mmの違いで、全体のサイズが合わなくなってしまう事もあります。 押し花額 / フランス額装

押し花の性質上、フランス額装の技法をそのまま取り入れる事は困難なので、試行錯誤して押花仕様にアレンジしています。
フランス額装は、私の押し花額作品になくてはならない大切な存在です。

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フランス額装を施すことによる押し花へのメリットとデメリット

1〜2mm程度の厚みのマットがあると、ガラスと押し花が密着しないので、デザインに奥行きがでます。
マットがあると空間ができるので、完全に空気を抜いて額装する事は出来ません。

梅雨時などは、額の中に湿気がこもる、というマイナス面もあります。
でもまた、湿度のない乾燥した日になると、額の中の湿気も乾きます。

多少のリスクはありますが、ガラスで押し花が押しつぶされることなく、わずかな隙間によって出来る「空気感」を大切に したいと思います。

フランス額装を施した押し花額

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